2006年度(第13回)HODIC鈴木・岡田賞
HODIC鈴木・岡田賞選考委員会報告
選考委員長 山口雅浩
ホログラフィック・ディスプレイ研究会(HODIC)では、2006年度HODIC鈴木・岡田賞として以下の
2名と1グループの方への授賞を決定いたしました。
■ 貢献賞 石井勢津子氏(美術家,東京工業大学特任教授)
授賞理由: 日本におけるホログラフィーアートのパイオニアであり、日本のみならず海外においても積極的にホログラフィーアート作品を制作発表し、世界的にも代表的なホログラフィー作家の一人である。近年は作品発表のみならず、講演会などにも積極的に参加し、講演を通じてホログラフィーアートの紹介に努め、ホログラフィーアートの世界に大きな貢献が認められる。
■ 技術部門 「電子ホログラフィー・システム開発グループ」
代表:伊藤智義氏(千葉大学教授)
下馬場朋禄氏(山形大学)、白木厚司氏、市橋保之氏、
中山弘敬氏、増田信之氏(千葉大学)
対象論文 平成18年度第2回 ホログラフィック・ディスプレイ研究会
「誤差拡散法による計算機合成ホログラムからのマルチカラー立体再生像の基礎検討」
関連発表 「電子ホログラフィー」機器展示、第13回大学ホログラフィー展 (2006)
Tomoyoshi Ito, Nobuyuki Masuda, Kotaro Yoshimura, Atsushi Shiraki, Tomoyoshi Shimobaba, and Takashige Sugie, Special-purpose computer HORN-5 for a real-time electroholography, Optics Express, Vol. 13, Issue 6, pp. 1923-1932 (2005) 他
授賞理由: 電子ホログラフィーによる実時間3次元画像表示において問題となる計算時間の短縮という課題に対し、CGH計算専用の電子回路HORN、GPU-HORNを開発。また反射型LCDを用いた実験システム、カラー立体像表示などの有意義な成果を報告しており、今後の発展も大いに期待されることから技術部門の授賞に値する。
■ 芸術部門 塩崎由美子氏(美術家)
対象発表・展示
塩崎由美子展−「私」を超えて−,2006年5/29〜6/10 マキイマサルファインアーツ
東京工業大学ホログラフィー展(2006)
関連発表
Same but Different, Five female artists from Sweden and Japan, 2005年9/24〜11/12,鎌倉画廊
授賞理由 アートとしてのホログラム作品の制作に早くから取り組み、日本とスウエーデンで積極的に活動を続け、現在に至るまで積極的に作品を発表し、内外から高く評価されている。ホログラフィーのみならず日本とスウェーデンのアートの交流にもつとめており、今後もさらに活躍が期待される。
受賞者のプロフィール
石井勢津子
(美術家,東京工業大学特任教授)
抱負
「鈴木岡田賞 貢献賞を頂いて」
私がホログラフィーと出会いアート表現のメディアに取り入れたいと心に決めてから30年が経ちました。ちょうどホログラフィーに興味を持ち始めた頃、この分野に一歩を踏み入れる大きなきっかけと後押しをして下さった方が鈴木正根様です。制作のお手伝いをしていただいたはじめてのホログラム作品が、毎日新聞主催の第十二回日本国際美術展で佳作賞となり、このことは美術界へのデヴューの弾みとなりました。その後研究生としてホログラフィーを学ぶこととなりました辻内順平先生のことも鈴木様から知りました。研究生の時、博士課程におられたのが岡田勝行様です。ディスプレイホログラフィーの技術について多くのことを教えていただきました。
この節目の歳に私にとりまして大変縁の深いお二人のお名前を冠する貢献賞を授与されますことはこの上ない栄誉でありますとともに、ホログラフィーアートの分野をもっとしっかり支えがんばれよとのエールと理解しこれからも精進して参りたいと存じます。またこれまで私がこの分野で活動を続けて来られましたことは、ホログラフィーを愛する多くの方々のご支援があってのことでございます。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。
2007年5月25日 石井勢津子
略歴
1970 東京工業大学理学部応用物理学科卒業
1974 創形美術学校造形科卒業
1974 - 75 パリ国立美術学校留学
1978 - 81 東京工業大学像情報工学研究施設に研究生としてホログラフィを学ぶ
1980/82/85 アーチストインレジデンス授与, ホログラフィ美術館(NY)
1981 文化庁芸術家在外研修員、マサチュセッツ工科大学高等視覚研究所客員研究員
1987 創形美術学校パリ国際芸術家会館派遣員
1988 シェアウオーター基金(アメリカ)よりホログラフィアウオードを授与
1991 プルハイム市(ドイツ)よりヨーロピアンホログラフィアウオード’93を授与
2000 ヴィジティングアーチィストとして招聘、CALARTS(カリフォルニアインスティチュートオブアアート)
第3回ホロセンターアオード(ニューヨーク)を授与
2003 ヴィジティングアーティストとして招聘、コリアンナショナルユニバーシティオブアート(韓国)
2005 学位(学術博士、東京工業大学)取得
【現在】 東京工業大学世界文明センター芸術学院 特任教授
愛知県立芸術大学 非常勤講師
おもな個展
1978 スルガ台画廊(神田)にてはじめてホログラフィ作品を発表、以後国内において多数の個展開催
1982 ホログラフィ美術館(パリ)
パラッツオフオルトニ(ベニス)
1985 “知覚の新体験”ホログラフィ美術館(ニューヨーク)
ホログラフィ美術館(プルハイム,ドイツ)
シュラトンウオーカーヒルアートセンター(ソウル)
国際芸術家会館(パリ)
1988 “光のイリュージョン”コニカプラザ(東京)
1989 “フォーラム ‘89”、100ワンマンショウ(ハンブルグ)
1993 “光を紡ぐ−石井勢津子の世界−”、美ケ原高原美術館(長野)
“ヨーロピアンホログラフィアウオード記念展”(プルハイム、ドイツ)
1995 “自然を紡ぐひかりたちー石井勢津子展”高崎市美術館(群馬)
2000 “石井勢津子ホログラフィーの世界”池田町立美術館(長野)
“Light・Time・Space”カリフォルニア・インスティチュート・オブ・アーツ(ロスアンゼルス)
2003 - 4 “ホログラフィアート展featuring石井勢津子” ハウステンボス(長崎)
2005 “光を紡ぐー石井勢津子作品展”Herman Miller showroom(東京)
2006 “光を紡ぐ-石井勢津子 ホログラフィ・アートの世界”鶴岡アートフォーラム(山形)
“光を紡ぐ”国立台湾師範大学、(台北、台湾)
おもな招待展
1979 第15回サンパウロビエンナーレ(ブラジル)
“ニュースペース”フランクリン科学館、(フィラデルフィア)
1980 “フォトキナ ‘80”(ケルン)
1981 “現代日本の美術”開館記念特別展、宮城県美術館、(宮城)
1982/85/88/93“国際デイスプレイホログラフィ展”、レイクフォーレストカレッジ(アメリカ)
1983 “ライトデイメンション”、王立写真センター、(バース、イギリス)
“現代のリアリズム”、埼玉県立近代美術館(埼玉)
“第2回現代芸術祭−芸術と工学展”、富山県立近代美術館、(富山)
“幻想と造形展−ホログラフィと振動の不思議な世界”、岐阜県美術館(岐阜)
1984 “リヒトブリック”、写真美術館、(フランクフルト)
1984 “日本の美−現代女流美術展”、上野の森美術館(東京)、箱根彫刻の森美館(箱根)、以後2000年まで毎年出品
1985 “つくばEXPO’85”、三井パビリオン、(筑波)
“日本ー未来の前衛”、パラッツオロッソ(ジェノバ)
“ホログラフィの発見”、パレドラデクベール(パリ)
1986 “ホロメデイア86ー光と音のファンタジィー”、(カールスルーエ、ドイツ)
1987/88/94“未来の映像”“時間と空間の映像”(オールドポート、モントリオール)
1988 “芸術とエレクトロニクス”(ハノーバーメッセ)
“日本尖端科学藝術”(台中)
1989 “もうひとつの光”、トーマスギャラリー(ミュンヘン)
“ARTEC‘89”、世界デザイン博覧会、(名古屋)
1990 “アートホログラフイ”、セントメリーカレッジ(アメリカ)
1992 “光りあれ!”(スペイン)
“ラウムオリヒト”(ベルリン)
1992 “万博‘92”、日本政府館、(セビリヤ、スペイン)
1993/95 “第3回国際映像技術”、SESCポンペイア(サンパウロ)
1995 “ポイントオブビュー”、レトレッテイアートセンター(フィンランド)
“テクノアート”、サイエンスセンター(オンタリオ、カナダ)
1995 “未来の予感”、清州美術館(韓国)
1996 “光の原風景−サイエンス.アート展”、茨城県つくば美術館(茨城)
1997 “つかめない光”巡回展、M.I.Tミュージアムから6都市(アメリカ)(〜2000)
“美の冒険?水のいたずら−”、滋賀県立近代美術館(滋賀)
“メビウスの卵展”、パルテノン多摩(多摩、東京)
“夢科学‘97、CGグランプリin STEC”、工学院大学ホール(新宿、東京)
“野外展トラッシュライブ‘97”、お台場埋立地(東京)
1998 “芝山野外アート展‘98”、芝山仁王尊観音教寺、芝山公園(芝山、千葉)
“21世紀へのヴィジョン−ホログラフィの新世代”カントン美術館(アメリカ)(〜1999)
1999 “夜のアートファンタジィ”、彫刻の森美術館(箱根、神奈川)
“ホログラフィ展”、巡回展、ラウマ美術館から5都市(フィンランド)(〜2000)
“メビウスの卵展”パルテノン多摩(多摩、東京)
“取手リ・サイクリング アート・プロジェクト” 野外展、取手市(千葉)
2000 “ホログラフィ展”東京都写真美術館(東京)
“アートコミュニケーション−かりんの里−いきいきわくわく”、ケアハウス・リバーサイドみさと(津南、新潟)
2001 “「光とその表現」展”、練馬区立美術館(東京)
“メビウスの卵−杉並展”、セシオン杉並(東京)
2002 “映像体験ミュージアム“、倉敷市美術館(岡山)
“メビウスの卵−仙台展”、メディアテーク(仙台、宮城)
2003 “光をとらえる女性たち”ポーラミュージアムアネックス(東京)
“瞑想のための球体”、川越市立美術館(埼玉)
“リーディングライト”、セントメリーカレッジ(アメリカ)
“メビウスの卵−岡崎展”、岡崎市世界子供美術館(岡崎、愛知)
2004 “ある美術学校の物語”、池田町立美術館(安曇野、長野)
“鎌倉絵巻”ステージ装置、長谷寺観音堂(鎌倉、神奈川)
2006 “メビウスの卵・金沢展” 金沢21世紀美術館(石川)
“ホログラフィ-サイエンスからアートへ”東京工業大学 百年記念館(東京)
講演
1982, 85, 88 第1回, 第2回, 第3回 国際デイスプレイホログラフィ・シンポジウム、レイクフォーレスト・カレッジ(イリノイ、アメリカ)
1986 SPIE カンファレンス、(ロスアンゼルス、アメリカ)
1989 国際ユネスコセミナ−三次元ホログラフィ(キエフ、ソ連)
1990 第1回 ホログラフィアート国際会議、セントメリィ・カレッジ(アメリカ)
1991 第4回 国際デイスプレイホログラフィ・シンポジウム、レイクフォーレスト・カレッジ(イリノイ、アメリカ)
1993 SPIE カンファレンス、(ケベック、カナダ)
第3回テクノロジとイメージの国際展、SESCポンペイエ(サンパウロ, ブラジル)
1994 第5回 国際デイスプレイホログラフィ・シンポジウム、レイクフォーレスト・カレッジ(イリノイ、アメリカ)
ISEA カンファレンス(ヘルシンキ、フィンランド)
1996 第2回 ホログラフィアート国際会議、ノッティンガム大学(イギリス)
2001 国際光学シンポジウム(イシククル、キルギス)
2002 ICOLA (ジャカルタ・インドネシア)
2004 IWAIT (シンガポール)
2006 第7回国際ディスプレイホログラフィ・シンポジウム(ノース ウエールズ)
* SPIE: The International Society for Optical Engineering
* ISEA: International Society of Education and Art
おもな収蔵および常設設置
美ケ原高原美術館(長野)、富山県立近代美術館(富山)、池田町立美術館(長野)、O美術館(東京)、フィールマンコレクション(ハンブルグ)、国立科学技術館(オタワ、カナダ)、エソンヌ県(フランス)、ミッケリン美術館(フィンランド)、M.I.Tミュージアムコレクション(アメリカ)、名古屋城址公園(名古屋)、関西電力(大阪)、NEXT 21(新潟)、山陽印刷株式会社(横浜)、東京工学院(東京)、諌早市健康福祉センター(長崎)、晴海トリトンプラザ(東京)、新宝くじドリーム館(東京)、東京工業大学百年記念館(東京)、ANAインターコンチネンタル東京ホテル(東京)、キャンパスイノベーションセンター(東京)
受賞者のプロフィール
伊藤 智義
(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 教授)
抱負
ホログラフィ専用計算機HORNの開発を始めたのが1992年で、今年で15年になります。
その間、佐藤甲癸先生、吉川浩先生をはじめ、数々の先生方のご研究に触発されながら、研究を進めてまいりました。節目の年に、このような賞を頂いたことは大変光栄であり、心より感謝申し上げます。今後も、電子ホログラフィの分野において、少しでも寄与できるように、取り組んでいきたいと思います。
略歴
1989年 3月 東京大学教養学部基礎科学科第一卒業
1991年 3月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程 修了
1992年 3月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程 中退
1992年 4月 群馬大学工学部電気電子工学科 助手
1994年10月 同 助教授
1999年10月 千葉大学工学部電子機械工学科 助教授
2004年 4月 同 メディカルシステム工学科 教授
2005年 6月 同 電子機械工学科 教授
2007年 4月 千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 教授(現在に至る)
下馬場 朋禄
(山形大学大学院理工学研究科情報科学専攻 准教授)
抱負
この度は大変すばらしい賞をいただき,ありがとうございます.修士1年生の時に,伊藤智義先生に修士論文の研究テーマとしてホログラフィを薦めていただいたのが今から10年前でした.当時は,現在のような高性能なLCDパネルの入手が困難で,メーカーから直接LCDパネルと制御LSIを購入し,伊藤先生にホログラフィや電子回路を教えていただきながら,ハンダゴテを片手に手作りLCD制御回路を作成し,修士2年の冬にこのLCDパネルから小さな再生像を得たときの感動を今でも良く覚えております.現在では,高性能LCDパネルや制御回路が手軽な価格で購入できるようになり,FPGAやGPUなど当時では考えられなかった高性能なデバイスの出現によりホログラムのリアルタイム計算も可能となりました.この技術トレンドが今後も続けば,比較的近い将来に実用的なホログラフィックディスプレイが実現できるのではないかという楽観的な希望を持ちながら,引き続き研究を続けていきたいと思っております.
略歴
平成 9年3月 群馬大学工学部電気電子工学科 卒業
平成11年3月 群馬大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 修士課程 修了
平成12年4月 千葉大学大学院自然科学研究科人工システム科学専攻 博士後期課程 編入
平成14年3月 千葉大学大学院自然科学研究科人工システム科学専攻博士後期課程 博士(工学)取得
平成14年4月 理化学研究所 基礎科学特別研究員
平成17年4月 山形大学工学部情報科学科 助教授
平成19年4月 山形大学理工学研究科情報科学専攻 准教授(現在に至る)
白木 厚司
(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 D3)
抱負
このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。
これまでやってきたことが評価されたということが、これからの励みになります。
今後も、これまで以上に研究に取り組んでいきたいと思います。
略歴
2003年3月 山口大学工学部電気電子工学科卒業
2003年4月 千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程電子情報システム専攻 入学
2005年3月 千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程電子情報システム専攻 卒業
2005年4月 千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程人工システム科学専攻 入学(現在に至る)
市橋 保之
(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 D1)
抱負
今回このような賞を受賞できて大変嬉しく思います。
今後もこれを励みに研究に臨んでいきたいと思います。
略歴
2001年4月 千葉大学工学部電子機械工学科 入学
2005年3月 千葉大学工学部電子機械工学科 卒業
2005年4月 千葉大学大学院自然科学研究科電子情報システム専攻博士前期課程 入学
2007年3月 千葉大学大学院自然科学研究科電子情報システム専攻博士前期課程 修了(工学修士)
2007年4月 千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻博士後期課程 入学(現在に至る)
中山 弘敬
(株式会社スクウェア・エニックス 契約社員 デザイナー)
抱負
この度は大変すばらしい賞をいただき、ありがとうございます。
今後も、微力ながら研究の進展に協力できればと感じています。
略歴
2002年3月 千葉大学工学部情報画像工学科 卒業
2004年3月 千葉大学大学院自然科学研究科像科学専攻 修了
2004年5月 株式会社スクウェア・エニックス 入社(現在に至る)
増田 信之
(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 助教)
抱負
このたびは大変すばらしい賞をありがとうございます。これからも今まで以上に研究に
取り組んでいきたいと思います。
略歴
1993年3月 東京大学教養学部基礎科学科第二卒業
1995年3月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程 修了(学術修士)
1998年3月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程 修了(学術博士)
1998年4月 群馬大学サテライトベンチャービジネスラボラトリー非常勤研究員
2000年2月 群馬大学工学部電気電子工学科 助手
2004年4月 千葉大学工学部メディカルシステム工学科 助手
2007年4月 千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻 助教(現在に至る)
研究グループの主な業績
[1] 下馬場朋禄,伊藤智義,白木厚司,増田信之,市橋保之,“誤差拡散法による計算機合成ホログラムからのマルチカラー立体再生像の基礎検討”,ホログラフィック・ディスプレイ研究会会報 Vol.26,No.3,pp.20-23 (2006)
[2] 伊藤智義, “高精細反射型液晶ディスプレイによるホログラフィ再生”, ホログラフィック・ディスプレイ研究会会報, Vol.21, No.3, pp.5-10 (2001)
[3] 伊藤智義研究室, “電子ホログラフィによる三次元動画像再生のデモンストレーション”, 第13回大学ホログラフィー展, 船橋・日本大学 (2006.11.2〜11.5)
[4] 伊藤智義研究室, “ホログラフィーによる三次元立体動画像システム 〜動画像再生映像デモンストレーション〜”, 第12回大学ホログラフィー展, 千葉・千葉大学 (2005.10.31〜11.6)
[5] 伊藤智義研究室, “ホログラフィによる三次元立体動画像システム”, 第11回大学ホログラフィー展, 京都・京都工芸繊維大学 (2004.11)
[6] 白木厚司, 阿部幸男, 田中喬, 根尾敦, 増田信之, 伊藤智義, “GPUとプロジェクタを用いた簡易なリアルタイム電子ホログラフィ再生システム”, 映像情報メディア学会誌, Vol.61, No.4, pp.1-6 (2007)
[7] 白木厚司, 伊藤智義, 増田信之, 下馬場朋禄, “複数の液晶ディスプレイパネルを用いた電子ホログラフィ再生像の拡大”, 情報技術レターズ, Vol.5, pp.247-248 (2006)
[8] 伊藤智義, 阿部幸男, 田中喬, 増田信之, 杉江崇繁, “GPUを用いた計算機合成ホログラム・リアルタイム再生システム”, 情報技術レターズ, Vol.5, pp.245-246 (2006)
[9] Nobuyuki Masuda, Tomoyoshi Ito, Takashi Tanaka, Atsushi Shiraki and Takashige Sugie, “Computer generated holography using a graphics processing unit”, Optics Express, Vol.14, No.2, pp. 603-608 (2006)
[10] Nobuyuki Masuda, Tomoyoshi Ito, Kazuya Kayama, Hiroaki Kono, Shin-ichi Satake, Tomoaki Kunugi and Kazuho Sato, “Special purpose computer for digital holographic particle tracking velocimetry”, Optics Express, Vol.14, No.2, pp.587-592 (2006)
[11] Tomoyoshi Shimobaba, Atsushi Shiraki, Nobuyuki Masuda and Tomoyoshi Ito, “Electroholographic display unit for three-dimensional display by use of special-purpose computational chip for holography and reflective LCD panel”, Optics Express, Vol.13, No.11, pp.4196-4201 (2005)
[12] Tomoyoshi Ito, Nobuyuki Masuda, Kotaro Yoshimura, Atsushi Shiraki, Tomoyoshi Shimobaba and Takashige Sugie, “A special-purpose computer HORN-5 for a real-time electroholography”, Optics Express, Vol.13, No.6, pp.1923-1932 (2005)
[13] Tomoyoshi Ito and Koji Okano, “Color electroholography by three colored reference lights simultaneously incident upon one hologram panel”, Optics Express, Vol.12, No.18, pp.4320-4325 (2004)
[14] 伊藤智義, 下馬場朋禄, 杉江崇繁, 増田信之, “リアルタイム再生を可能にする並列型電子ホログラフィ専用計算機システムHORN-5”, 情報技術レターズ, Vol.3, pp.219-220 (2004)
[15] Tomoyoshi Ito and Tomoyoshi Shimobaba, “One-unit system for electroholography by use of a special-purpose computational chip with a high-resolution liquid-crystal display toward a three-dimensional television”, Optics Express, Vol.12, No.9, pp.1788-1793 (2004)
[16] Tomoyoshi Shimobaba and Tomoyoshi Ito, “A Color Holographic Reconstruction System by Time Division Multiplexing with Reference Lights of Laser”, Optical Review, Vol.10, No.5, pp.339-341 (2003)
[17] 伊藤智義, “RGB LEDを参照光源とした反射型LCDによるカラーホログラフィ”, 情報技術レターズ, Vol.1, pp.181-182 (2002)
[18] Tomoyoshi Ito, Tomoyoshi Shimobaba, Hirokazu Godo and Masahiko Horiuchi, “Holographic reconstruction with a 10-μm pixel-pitch reflective liquid-crystal display by use of a light-emitting diode reference light”, Optics Letters, Vol.27, No.16, pp.1406-1408 (2002)
[19] Tomoyoshi Shimobaba, Sinsuke Hishinuma and Tomoyoshi Ito, “Special-Purpose Computer for Holography HORN-4 with recurrence algorithm”, Computer Physics Communications, Vol.148, pp.160-170 (2002)
[20] Tomoyoshi Shimobaba and Tomoyoshi Ito, “An efficient computational method suitable for hardware of computer-generated hologram with phase computation by addition”, Computer Physics Communications, vol.138, pp.44-52 (2001)
[21] 下馬場朋禄,伊藤智義,"反射型液晶ディスプレイを用いた計算機合成ホログラムによる3次元動画像システム",映像情報メディア学会誌, Vol.55, No.5, pp.733-735 (2001.5)
[22] 下馬場朋禄, 伊藤智義, “加算による位相計算と固定小数点演算を用いたハードウェアに適した高速な計算機ホログラムの計算方法”, 電子情報通信学会論文誌, Vol.J84-D-II, No.3, pp.603-607 (2001)
[22] Tomoyoshi Shimobaba, Nobuyuki Masuda, Takashige Sugie, Satoru Hosono, Shinobu Tsukui and Tomoyoshi Ito, “Special-purpose computer for holography HORN-3 with PLD technology”, Computer Physics Communications, Vol.130, pp.75-82 (2000)
[23] Tomoyoshi Ito, Hesham Eldeib, Kenji Yoshida, Shinya Takahashi, Takashi Yabe and Tomoaki Kunugi, “Special-Purpose Computer for Holography HORN-2”, Computer Physics Communications, Vol.93, pp.13-20 (1996)
[24] Tomoyoshi Ito, Takashi Yabe, Masashi Okazaki and Masanori Yanagi, “Special-Purpose Computer HORN-1 for Reconstruction of Virtual Image in Three Dimensions”, Computer Physics Communications, Vol.82, pp.104-110 (1994)
[25] Takashi Yabe, Tomoyoshi Ito and Masashi Okazaki, “Holography Machine HORN-1 for Computer-Aided Retrieval of Virtual Three-Dimensional Image”, Japanese Journal of Applied Physics, Vol.32, pp.L1359-L1361 (1993)
受賞者のプロフィール
塩崎由美子
(美術家)
抱負
今迄いろいろな出会いの中で 多くの方々に支えて頂きながら、ホログラムを取り入れた作品制作を続けて来る事ができました。今回Hodic鈴木岡田賞の芸術賞を頂ける事となり大変嬉しく思います。本当にありがとうございました。
皆様に感謝をすると共に 自分なりに考える写真表現の可能性として捉えたホログラムの可能性をこれからも追求していきたいと思っています。
また今後は子供達などにも ホログラムの楽しさや可能性を考える機会をもっと持てる様に努力すると共に、国際交流等を通じて小さな希望の光を探していきたいと考えています。これからもご指導の程よろしくお願いいたします。
略歴
埼玉県浦和市生まれ
埼玉県立浦和第一女子高等学校卒業
1978年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
1993年 文化庁芸術家在外海外派遣員として渡欧(英国、スウェーデン)
英国にてマーガレットベイヨン氏に師事
1994,95年 スウェーデン、ストックホルム王立工科大学 客員芸術家
1995-98年 スウェーデン、ストックホルム王立芸術大学 にて制作
現在、日本、スウェーデンを中心に制作、活動を続ける
主なコレクション
( #印はホログラム関連作品を出品した展覧会等 )
栃木県立美術館、ふくやま美術館(広島県)、米見山山頂公園(広島県)#、勝浦市市庁舎壁画(千葉県)、なでしこ公園(神奈川県平塚市)、the AGA Company 他
主な個展
1982,83年 ギャラリーK(東京)
1987年 鎌倉画廊(東京)#、京二画廊(東京)#、ギャラリー恒賀(東京)
1988年 アートスポットギャラリー/西武百貨店船橋店,西武百貨店紳士服全フロアー(千葉県)
1992年 飯田橋区境市庁舎ホール/ストライプハウス美術館企画/ラムザプラザ(東京)
2000年 記憶?笠原美智子企画展/ライトワークスギャラリー(横浜)
2006年 私を超えて?BEYOND ME?松永 康企画展/マキイマサルファインアーツ(東京)#
主なグループ展
1983年 第4回北関東美術展/栃木県立美術館
1985年 85日本の版画/栃木県立美術館
1987年 Modern Melts/Parco space 5 (渋谷)
1987年 大倉山ライトアップフェスティバル大倉山アートムーブ87/大倉山記念館(横浜)#
1988年 ホログラフィ展-ワークショップ関連/ドイフォトプラザ渋谷 #
1988,90,92,93年 クリエイティブ フォトグラフ展/京セラコンタックスサロン銀座
1989年 89ふくやま彫刻プロジェクト/ふくやま美術館(広島県)#
1990年 ホログラフィ展-ワークショップ関連/船橋西武百貨店アートスポット#
1990年 クリエイティブ フォトグラフ展/北京文化会館(中国)
1990,91年 ホログラフィアニュアルイン銀座/ギャラリー中沢(東京)#
1992年 JPS日本写真家協会展(東京都美術館、名古屋市立美術館、京都市立美術館)
1993年 湘南ひらつか野外彫刻展/平塚総合公園(神奈川県),優秀マケット展(平塚市美術館)
1995年 ニューメディアアート展 Tidsvag Noll (ヨーテボイ、スウェーデン)#
1995年 リトアニア芸術家との思索の森展/ストックホルム王立芸術大学
1996年 王立芸術大学スプリングエキシビション/王立芸術院(ストックホルム)#
1996,97,98,99,2001年 Small is Beautiful/Flowers East Gallery (ロンドン、イギリス)#
1997年 フィシュブッレ/プロジェクトルーム カレドニアン(ストックホルム)#
1997年 Jag tycker om att sova/Theater Gallery(カルマル、スウェーデン)#
1997年 ノルデイックニューメディアアート展/カルマル美術館(カルマル,スウェーデン)#
1998年 Book Project :Bla Himmel 王立芸術大学プロジェクト(ストックホルム)
1999年 Hemma hos/Gallery Gra(ストックホルム)Teater Gallery(カルマル,スウェーデン)
2000年 Holography 2000/St.Polten市美術館,(オーストリア)#
2000年 a(オウ)浸透する流れ展/ヨコハマポートサイドギャラリー(神奈川)#,スウェーデン大使館(東京)
2001年 さいたま市誕生記念 求心力/遠心力?うらわと現代の美術/うらわ美術館 (埼玉) #
2002年 1st Artists X +one (触覚,視覚そして,聴覚)/富山市民プラザ(富山市)
2003年 SECOND EYE/Nacka Konsthall(ストックホルム) #/Jamtlands Lans Museum,(オステルシュンド、スウェーデン) #
2004年 神奈川県民ホール開館30周年記念展 現代彫刻の歩みIV モノつくりの逆襲/神奈川県民ホール #
2005年 Same but Different/鎌倉画廊(神奈川)#
2006年 スーパーエクスタシー 至福への旅路/神奈川県民ホール # 他
主なワークショップ 等
1987-88年 しょうとくコミュニティカレッジ/ホログラフィアートワークショップ講師 #
1989-93年 西武コミュニティカレッジ/ホログラフィアート講座講師 #
1990年 シンポジュウム「テクノロジーアートの過去 現在 未来」/練馬区立美術館
1992年 子どもワークショップ/練馬区立美術館
1997年ホログラフィセミナー/デザイン工芸大学コンストファック学生対象/ストックホルム#
2000年「スウェーデン社会と女性アーティスト」セミナー主催/在日スウェーデン大使館
2001年 山の手のしあわせな時間-横浜トリエンナーレ関連事業/横浜山手234番館講師
2002年 子どもワークショップ展/練馬区立美術館 #
2003年 子どもワークショップ/Nacka市アートホール(ストックホルム、スウェーデン) #
2003年 子どもワークショップ/Jamtlands県立美術館,(Ostersund) #
2003年 子どもワークショップ展/練馬区立美術館 (文化庁芸術拠点形成事業)
2004,05,06年 子どもワークショップ/練馬区立美術館
2005年 「スウェーデンの病院とアート」セミナー主催/在日スウェーデン大使館、横浜市立みなとみらい病院
2006年 美術館アーティスト出前授業/練馬区立豊玉中学校
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