貢献賞: 吉川 浩(日本大学)
【抱負】
名誉あるHODIC鈴木・岡田記念賞の貢献賞をいただきありがとうございます。ホログラフィの研究を始めて 25年目となりましたが,まだ五十代半ばですので今後もこの分野の発展に尽力したいと思います。また,研究 においても解決中もしくは未解決のテーマは多数あり,地道に成果を出していきたいと思っています.
【略歴】
吉川 浩(よしかわ ひろし)
1958年5月29日生まれ
1985年3月 日本大学大学院理工学研究科博士課程修了
1985年4月 日本大学助手(理工学部電子工学科勤務).現在,同大学教授(応用情報工学科)
1988年12月〜1990年4月 マサチューセッツ工科大学メディアラボ研究員
1992年10月〜1997年9月 TAO高度立体動画像通信プロジェクトサブリーダ
1999年4月〜2013年3月 HODIC会長
2012年1月 OSA, Applied Optics, Topical Editor
2012年4月 OSA Topical Meeting on Digital Holography and 3-D Imaging, General Chair
2012年9月 SPIE, Practical Holography, プログラム委員
【研究分野】
計算機合成ホログラム,フリンジプリンタ,ホログラフィックビデオディスプレイ,コンピュータグラフィックス,拡張現実感,レンティキュラ画像システムなど
【研究業績】
主要著書
主要論文
技術部門賞: 松島恭治(関西大学)
【コメント】
素晴らしい賞を頂戴して光栄です. 2003年度技術部門奨励賞を頂いた時は,ソフトウェアライブラリの開発を評価して頂いたためですが,同時に現在のこの結果につながる技術の潜在性を評価して頂いたためとも思います.無事にそれが花開いた結果となり,期待を裏切らずに済んだことにほっとした気持ちです.一方,高品質のコンピュータホログラムを作成できるようなったのは,コンピュータとその周辺技術の急激な高度化に支えられたことは間違いありません.また,素晴らしいホログラムを多数作製していただいた共同研究者の中原先生はもとより,様々なノウハウを提供して頂いた研究者の方々,それに私のアイデアを実現してくれたりアイデアそのものを提供してくれたりした研究室の学生&卒業生諸君のおかげでもあります.この場を借りて,これらの人々に深く謝意を表します.ほんとうにありがとうございました.
【略歴&プロフィール】
松島恭治(まつしま きょうじ)
1990年大阪市立大学博士課程修了.同年,助手として関西大学工学部電気工学科に着任. 2010年,同大学電気電子情報工学科教授.この間 2000年からイエナ大学に客員研究員として 1年間ドイツに滞在.博士(工学).
1998年頃まで量子エレクトロニクスの分野でテラヘルツ波分子レーザー等の研究に従事していたが,その分野の国際会議で訪れた米国バルチモアで散歩中に偶然ホログラムギャラリーに入ったことからホログラフィに開眼.これを一生の仕事とするべく,生来のコンピュータ好きと合わさって計算機合成ホログラムの分野に転向.以後,コンピュータホログラフィによる 3Dデジタル映像,波動光学シミュレーション,回折光学素子の研究などに従事.
趣味は山歩き・スキー等のアウトドア系と,SF読書や映画鑑賞など.尊敬するSF作家はアーサー・C・クラーク.近年好きなSF作家はデイヴィッド・ブリン,ダン・シモンズ等.近年涙腺が緩くなる傾向があり,最近泣かされた作品は,「宇宙兄弟」(コミック)と「レ・ミゼラブル」(映画).ゲームはバイオハザードが好きで,初代からすべて遊んでおり,現在はバイオハザード6をプレイ中.しかし仕事が忙しくてコンプリートが一体いつになるのかは不明.
技術部門賞: 超高精細スピンSLM研究開発グループ
【抱負】
広視域で自然な立体映像を楽しめる電子ホログラフィーの実現に向けて,磁気光学効果とスピン注入磁化反転技術を用いた新奇のスピン SLMを提案し,研究開発を行っています.初めての参加で,このような大変名誉ある賞をいただいたことに深く感謝いたします. HODIC研究会では,活発で深い議論と数多くの価値ある勉強をさせていただきました.本研究に対する期待と激励に応えるためにも,広視域で立体動画表示できる超高密度・超多画素のスピン SLMを開発し、ホログラム研究分野へ貢献して行きたいと考えております.今後とも,ご指導をよろしくお願いいたします.
【略歴】
町田 賢司(まちだ けんじ)
(日本放送協会 放送技術研究所)
1993年,広島大学大学院工学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
1995年−現在,同放送技術研究所.
2006年,東京農工大学大学院工学教育部博士課程修了.
2007年,映像情報メディア学会藤尾フロンティア賞受賞.
垂直磁気記録技術,スピントロニクス,ホログラム表示用デバイスの研究に従事.博士(工学).
青島 賢一(あおしま けんいち)
(日本放送協会 放送技術研究所)
1990年,千葉大学理学部卒業.同年、富士通研究所入社.
2000-2002 年,スタンフォード大学材料工学科 客員研究員
2003年,日本放送協会に入局,同年−現在、同放送技術研究所.
2007年,映像情報メディア学会藤尾フロンティア賞受賞
2009年,長岡科学技術大学大学院 博士課程修了.
垂直磁気記録技術,スピントロニクス,ホログラム表示用デバイスの研究に従事.博士(工学).
加藤 大典(かとう だいすけ)
(日本放送協会 放送技術研究所)
2003年,関西大学大学院工学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
2007年−現在,同放送技術研究所.
プラズマディスプレイパネル,ホログラム表示用デバイスの研究に従事.
金城 秀和(きんじょう ひでかず)
(日本放送協会 放送技術研究所)
2006年,筑波大学数理物質科学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
2011年−現在,同放送技術研究所.
スピントロニクス,ホログラム表示用デバイスの研究に従事.
久我 淳(くが きよし)
(日本放送協会 放送技術研究所)
1983年,早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
1986年−現在,同放送技術研究所
垂直磁気記録技術,スピントロニクス,ホログラム表示用デバイスの研究に従事.
菊池 宏(きくち ひろし)
(日本放送協会 放送技術研究所)
1984年,豊橋技術科学大学大学院工学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
1987年−現在,同放送技術研究所.
2008年−2010年,独立行政法人情報通信研究機構に出向.
光情報処理用デバイス, 3次元カメラと映像合成技術,有機デバイス,ホログラム記録,ホログラム表示用デバイスなどの研究に従事.博士(工学).
石橋 隆幸(いしばし たかゆき)
(長岡技術科学大学工学部 物質・材料系)
1995年,筑波大学大学院工学研究科博士課程修了.
1995年,東京農工大学工学部 助手.
2007年−現在,長岡技術科学大学工学部 准教授.
磁性材料,超伝導,磁気光学効果,ホログラム表示用デバイスに関する研究に従事。博士(工学).
清水 直樹(しみず なおき)
(日本放送協会 放送技術研究所)
1982年,早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年,日本放送協会に入局.
1982年−現在,同放送技術研究所.
ホログラム表示用デバイスなどの研究に従事.博士(工学).
芸術部門 奨励賞: Guillermo Federico Heinze
【Comment to the award】
"It is a honor to receive the award, I am very thankful and happy about it!
I want to mention my respect and gratitude
to Peter Schuster, Martina Mrongovius, August Muth, Yaling Huang, Fred Unterseher, Sam Moree,
Dieter Jung, Amy Rush, Julius Schmiedel, Dave Battin, Jason Sapan, Andrew
Pepper, David Pizzanelli Jonathan Ross, Jörg Althoff and to my Mother, since
they supported and believed in me, helping me to learn, understand and create
holograms. My deepest wish is to keep making art holograms and teaching this
amazing media to the next generations and some day be able to support and help
other artists that are interested in using holography as a media for their
work.
I also want to thank the HODIC members for
their openness and kindness, to have chosen my holographic work and give me
this great feeling of recognition. It is extremely inspiring for me. Thank
you."
Ideas | Guillermo with the rainbow copy of his pulse hologram. |
【Short biography】
Guillermo Federico Heinze was born 1978 in
Neuquén, in the south of Argentina. As a small child he visited a small
holography art exhibition, where holograms fascinated him so deeply that he
could not stop wishing to make holograms himself one day.
On his way to holography, he studied from
1998 film and television in the Universidad Nacional de Córdoba, in the north
of Argentina until he moved in 2001 to Cologne, Germany.
Later in 2004, after learning German he
studied at the Academy of Media Arts in Cologne, where he specialized in
holography under the professorship of Prof. Dieter Jung.
2005 he became friends with Amy Rush and Dr. Martina Mrongovius, two Australian holography artists, who inspired him
very much.
In 2008 he was invited to an artist in
residency in South Korea by Prof. Juyong Lee to make one of his projects. He
had his first solo exhibition in Cologne in 2009.
In 2011 he joined with Amy Rush and Julius
Schmiedel, to become 3D-CAPSICUM
Under this umbrella, they work together as
visual artists making laser, light and video installations at different
locations with a common interest to combine light producing technical equipment
in new ways, to express their artistic view and comprehension of how light
interacts with the environment and people´s minds and feelings.
2012 Heinze met DCG Legend August Muth, who
kindly invited him to the Light Foundry in Santa Fe, New Mexico, to learn how
to make DCG holograms. He also took part of a artist in residency program by
the Holocenter of the arts, to make a pulse laser hologram in the Ohio State
University under the support and supervision of Harris Kagan and Sam Moree. In
December that year he was invited by Prof. Yaling Huang to teach holography at
the Kun Shan University in Taiwan, where he also exhibited some of his work at
the HODIC 2012 and gave a conference about it.
Actually he is finishing his studies in
Cologne, to go back to North America, to work and learn with his friend and
Mentor August Muth.
Guillermo's dream is to live his life
making holograms, by making more art holograms and teaching holography and
helping other artists to get into the field, to learn how to use this amazing
media for a higher consciousness.