第2回HODIC鈴木正根賞について


賞の授与にあたって、辻内順平HODIC名誉会長からこの賞が制定されるまでの経緯について説明があり、その後、今回の選考委員会の委員長の小寺光男氏から選考経過の報告が行われました。

選考経過報告 第2回鈴木正根賞選考委員会 委員長 小寺光男
鈴木正根賞選考規定に基づいて、去る平成8年4月19日に同賞の選考委員会が開催されました。選考委員11名にて慎重に検討・討議を重ねた結果、全会一致で第2回HODIC鈴木正根賞の受賞に下記の2名がもっともふさわしいという結論に至りました。

技術部門 東京工業大学 山口 雅浩氏
選考理由:フルパララックス・ホログラムの研究に対して10年以上の研究と半導体レーザの採用による改良研究が小型化の可能性を示し今後に期待できる。

芸術部門 凸版印刷 山口 忠彦氏
選考理由:企業に勤めるかたわら、その多忙なる仕事環境なかで毎年技術的にそして芸術的に優れた作品を継続的に制作発表しており、その努力と今後の活動に期待できる。

鈴木正根賞の授与式が5月31日のHODIC定例研究会に先立って行われました。授与式の後、受賞した2名から受賞講演が行われました。

山口 雅浩氏の受賞風景
 
山口 忠彦氏の受賞風景


技術部門の山口雅浩氏からはホログラムプリンタのこれまで研究経過についてとこれからの課題についての講演が行われました。

一方、芸術部門の山口 忠彦氏からはこれまでに製作したホログラムについての講演が行われました。

・選考委員会からのお知らせ
今回の選考委員会の選考過程において、受賞された方々のその後の活動に対しても、選考委員会はウォッチングを続けていくべきだとの考えがまとまりました。受賞から5年後に再びその活動を発表いただくことは意義のあることとの認識を得ました。今後の課題として、ここに提案させていただきます。また、芸術部門では、芸術関係の委員はもとより、技術部門の委員もホログラム作品の発表の場でノミネーション審査を行うという方法を検討すべきではないかとの意見も出されました。対象期間内のホログラムの展覧会の幾つかを審査対象展覧会にノミネートして審査を行い受賞候補者としてノミネートするという提案です。これらの提案に対しての会員諸氏の意見を求めます。

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作成:岡田孝常(Takatsune Okada) okada@sainet.or.jp
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